クヌギ材

森の循環を、家具へつなぐクヌギ

九州で育つクヌギの森とクヌギ材を使った家具

目次

  1. シイタケを育てるために植えられたクヌギ
  2. 使われないまま、大きくなっていく木
  3. 森を守るには、木を使うことも必要です
  4. 扱いにくい木を、長く使える家具へ
  5. 九州の森から、大川の家具へ
  6. 家具を選ぶことが、森の次の循環につながる
  7. よくあるご質問

日本の森で育った木を、日本の技術で家具にする。
言葉にすると、とても自然なことに聞こえます。

しかし現在、日本でつくられている家具に使われる広葉樹の多くは、海外から輸入されたものです。 国産の広葉樹は、安定した量をそろえることが難しく、乾燥や加工にも手間がかかります。 なかでもクヌギは、硬く、重く、扱いの難しい木です。

それでも、この木を家具にしたい。
そこには、植木林業会長・植木正明さんの「育った木を無駄にせず、森の循環を次につなげたい」という思いがありました。

植木林業会長・植木正明さん

植木林業 会長 植木正明さん

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シイタケを育てるために植えられたクヌギ

比重 0.82~0.85程度
(硬いオーク材(比重:約0.7)をも凌駕するクヌギの緻密さ。別格のズッシリとした重みと硬質な滑らかさが特徴です。)
色調 暗い茶色から淡い茶色で、経年により色が深くなります。
木材の耐久性 非常に耐久性が高く、腐朽や虫害にも強い木材です。
主な用途 家具、建築材、シイタケ栽培用の原木、薪、炭材

クヌギは、どんぐりを実らせる日本の木です。 九州では、人が植えて育ててきたクヌギ林が多く見られます。

主な用途は、原木シイタケを育てる「ホダ木」でした。 ホダ木とは、シイタケ菌を植え付ける丸太のことです。

テーブルなどの家具にも使われるクヌギ材をホダ木として使った原木シイタケの栽培風景

クヌギの原木にシイタケ菌を植え付け、森の中で時間をかけてシイタケを育てる。 クヌギは、九州の食文化と山の暮らしを長く支えてきた木でもあります。


使われないまま、大きくなっていく木

ところが近年、シイタケ農家の高齢化や担い手不足によって、ホダ木の需要は減少しています。 使われずに残ったクヌギは、そのまま森の中で成長を続け、やがてホダ木として扱いやすい太さを超えてしまいます。

大きく育ったクヌギが並ぶ九州の森 大きく育ったクヌギを伐採する風景

大きく育ったのなら、木材として使えばよい。私も最初は、そう単純に考えていました。

けれど、クヌギは比重が大きく、とても重い木です。 硬い一方で、乾燥後も反りやねじれなどの動きが出やすく、家具材として安定させるのは簡単ではありません。

伐採や運搬にも負担がかかり、製材や乾燥、加工にも技術が必要です。 そのため、十分な太さに育ったクヌギであっても、木材としては敬遠されることがありました。

ホダ木には大きすぎる。
家具材としては、扱いにくい。

せっかく人の手で植えられ、長い年月をかけて育った木に、使い道が見つからなくなっていたのです。


森を守るには、木を使うことも必要です

森は、木を植えるだけでは循環しません。 育った木を適切な時期に伐り、使い、新しい木を植えて次の世代へつないでいく。 その流れがあって、はじめて森の循環が続きます。

伐採され家具材としての活用を待つクヌギの丸太

植木正明さんは、ホダ木として使われなくなったクヌギに、家具材としての新しい道をつくれないかと考えました。

木を伐ることが目的ではありません。 これまで人が育ててきた森を、これからも続けていくために、育った木の使い道をつくる。 その出口のひとつとして選ばれたのが、長く暮らしの中で使われる家具でした。


扱いにくい木を、長く使える家具へ

クヌギの魅力は、硬く、傷がつきにくいこと。そして、力強く表情豊かな木目にあります。 しかし、その硬さと重さ、木の動きの強さは、無垢材の家具をつくるうえでは難点にもなります。

そこで開発されたのが、国産の杉やヒノキを芯材に使い、その表面にクヌギ材を貼り合わせた 「ハイブリッドサンドパネル」です。

国産針葉樹の芯材とクヌギ材を組み合わせたハイブリッド構成ボード

芯となる部分 国産の杉やヒノキなど、比較的軽量な針葉樹を使用します。
表面 硬く、傷がつきにくいクヌギ材を使用します。
構造の利点 クヌギ無垢材だけでつくる場合よりも重量を抑えながら、クヌギの硬さと木目を生かせます。

すべてを無垢材にすることだけが、木を大切にする方法ではないと思います。

木の個性を見極め、適材適所で組み合わせ、無理なく長く使えるものにする。 それも、日本の木を生かすための、ひとつの誠実な方法ではないでしょうか。


九州の森から、大川の家具へ

この取り組みが実現できる背景には、大川家具の産地として培われてきた技術とつながりがあります。

九州の森からお客様のお宅にお届けするまでの流れ

森から製材、乾燥、材料加工、家具製造、そしてお客様への販売まで。 家具の町大川地域に、それぞれの工程を担える人と技術がそろっています。

ただ「国産材を使った家具」というだけではありません。 どこの森で育ち、どのような課題を抱え、誰が使い道を考え、どのような技術で家具になったのか。 その流れが見えることも、この家具の大きな価値だと私たちは考えています。


家具を選ぶことが、森の次の循環につながる

国産クヌギ材の表情を生かした大川家具の使用イメージ

クヌギの家具を選んだからといって、日本の森の問題がすべて解決するわけではありません。 それでも、使い道を失いかけていた木が家具になり、その家具が誰かの家で長く使われれば、森から新しい暮らしへと役割をつなぐことができます。

表面に現れるクヌギの木目は、均一ではありません。 濃淡もあれば、力強い部分もある。木が育った時間が、そのまま表情になって現れます。

その背景にある森や、木を生かそうとした人たちのことまで知って使うと、家具の見え方も少し変わる気がします。

九州の森で育ったクヌギを、大川の技術で家具にする。
森の循環を止めず、次の世代につないでいく。
この家具は、そんな思いから生まれました。


よくあるご質問

Q.サンドパネルを使用して、既存商品とは異なる形の家具を作ることは可能ですか?

A.可能です。イメージされている商品についてお聞かせいただけましたら、内容を確認のうえ、詳しくお見積もりいたします。

※木目や色合いには天然木ならではの個体差があります。
※掲載内容は、植木林業会長・植木正明さんから伺ったお話をもとに、大川家具ドットコムが編集しています。

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■商品マーク解説

●機能  
テーブルの天板やキャビネットで裏側も化粧仕上げをし、背面が見えてもおかしくない商品。
呼吸する建材。湿度を調節したり有害物質を吸着したり消臭したりします。
その字の通り家具が伸びたり縮んだりして人数の変化などに対応した家具。
植物由来のオイルを塗装に使った家具。木材本来の手触りや風合いが楽しめます。
奥行の内寸が45cm以上ある食器棚。ヘルシオなど奥行があるスチームオーブンも置けるタイプです(オーブンレンジのサイズはご自身でご確認ください)
外寸サイズを設置場所などに合わせて変更できる家具です。価格の変更がありますので、ご要望の際は先にお見積りいたします。
●ブランド
「Sty基準」は、当社が“上質で長く使える”と認めた 大川産の家具に付与する目印です。 見える部分はすべて天然木・低ホルムアルデヒドF☆☆☆☆・ 職人の仕上げ等を満たす製品が対象。
※このマークがない商品でも品質が良いものは多数あります。産地(大川以外)や仕様の違いにより対象外の場合があります。
高野木工は、丈夫で繊細であることはもちろん お客さま自身で自分好みにアレンジする「楽しさ」もお届けしたいと考えています。 決して流行や時代に左右されることなく、 長く愛用できる「普遍的なデザイン」にこだわり、 程よいエッセンスをプラスした上質な家具をめざしています。
職人気質な国、日本。 繊細で豊かな日本の感性をSHIKIなりに解釈し、新しい“かたち”にしてご提案することでお客様に美しさを感じていただきたいと考えます。
特に木材へのこだわりは強く持っています。国産材、アメリカ産材問わず、現地の伐採現場や製材工場に赴き、どう私たちの工場に届くのかまで、自らの目で確かめています。それは、品質を見極めるだけでなく、そこで働く人たちの想いを知り、お互いに良い関係を築くことで、お客様に対して、自信を持って私たちの家具の魅力を伝えることができると考えているからです。
私たち大川家具ドットコムは家具卸から始まり現在は小売りをしています。小売りとしてお客様と接していく中でよりお客様の潜在的な要望を満たす家具を企画したいと思い自社ブランド「Sty」を興しました。これからも別注などでお客様の生の声を聴きつつ既存の家具にない新しい価値を生み出す家具を企画していきます。
●素材  
国内で伐採された木材を使用した家具。杉やヒノキが中心で、山林は適切な管理をしないと洪水や山崩れの原因となります。国産材を積極的に使うことにより山の管理が適切に行われるようになります。
無垢材を薄くスライスした天然木を基材に貼り、天然木の風合いと無垢の弱点の反り割れ防止を両立した素材。
●見える場  
福岡県大川市の本社展示場に展示しています。展示数に限りがありますので、このシリーズの一部商品を展示しています。外部展示会出店などもありますので、実際に見に来られる前に現状展示場にあるかお問い合わせください。

※マークは順次商品に付けるようにしていますが、マーク添付が追いついてない商品もございますので、詳細は商品ページにてご確認お願い致します。