オイルメンテナンス

家具のメンテナンス

そう聞くと、なかなか大変そうなイメージがありますよね?
なにより、お手入れはしてあげたいけど、何をどうしていいかよく分からないかと思います。

しかしながら、やってみると意外と簡単。年に1回でも十分効果があります。
定期的にお手入れをしてあげると、長年美しい状態でお気に入りの家具をお使い頂く事ができます。

ここではオイル塗装の家具に対するメンテナンス方法をご紹介いたします。
※ウレタン塗装の家具には適用できません。



今回は実際に当社ショールームで使用している家具でお手入れをやってみます。
メンテナンスする家具
「耳付き一枚板テレビ台(ブラックチェリー材)」
テレビ台ですが、ウチのショールームでは玄関のベンチとして活躍してくれてます。




メンテナンスのタイミング

家具の仕上げとして塗装しているオイルは時間の経過と共に揮発していきます。 なので、買ってすぐはツヤがあり綺麗な状態ですが、次第に乾いた感じになっていきます。
見て、触って、乾いてきたな?と感じたときがメンテナンスのタイミングです。




準備するもの

準備するものは


用意するもの
・オイル
・ウエス

これだけです。
オイルを塗るときに、オイルが手につくのが気になる場合はゴム手袋もご用意ください。
オイルはホームセンターなどで販売されている家具用メンテナンスオイルをお買い求めください。
当社でも販売しています。

メンテナンスは実際にこの商品を使ってご紹介します。
ウエスとは聞き慣れないかもしれませんが、要は布きれの事です。
廃品回収に出そうと思っている衣類をカットしたものでも大丈夫です。




作業環境

まずは作業する部屋の窓を開けて、きちんと換気をしましょう。
早く乾燥するように、またオイルの匂いがこもらないようにします。
ちなみに撮影時は

3月下旬
晴れ
室内温度:22℃
湿度:54%

といった環境で作業しました。
適度に乾燥しているし窓を開けても寒くないので、こういった作業をするのには絶好の時期ですね。
秋頃の作業もお勧めです。
木材は乾燥に弱いので、乾燥する冬に入る前にオイルを塗って木をコーティングしてあげるのも良いです。




ホコリを落とす

まずは布巾で乾拭きして、日頃溜まったホコリや汚れを落としてあげましょう。
ホコリを落とす
乾拭きでは汚れが落ちない場合は、薄めた中性洗剤に浸した布巾を固く絞って拭いてあげます。
水拭きした後ですが、表面が濡れているとオイルがしみ込まないので、表面が湿っていると思ったら乾燥するまで待ちましょう。




オイルを塗る

ウエスにオイルを含ませ、全体に均等に行き渡る様に塗ります。
オイルを含ませる オイルを塗る
その時に木目に添って塗り広げます。
塗り残しが無いか確認しましょう。




オイルをふき取る

先ほどオイルを塗るのに使用したウエスとは別の、新しいウエスを使用してオイルをふき取ります。
オイルをふき取る
ふき残しが無い様にしっかりとふき取ります。
なんとなく、オイル成分が沢山残る方が効果がありそうな気がしますが、ここではしっかりとふき上げます。
その方がキレイに仕上がります。
仕上がりの良し悪しはオイルの量ではなくて、どれだけ気持ちを込めてふき取ったかで決まります。
ちなみにふき取るタイミングはオイルを塗ってすぐで大丈夫です。




乾燥させる

ふき上げたあとは乾燥させます。
最低でも12時間以上は乾燥させてください。
完全乾燥には一週間ぐらいかかります。

12時間乾燥後の画像
乾燥後
乾燥後

画像を見て頂くと分かるとおり、メンテナンスをした側はツヤが出て、若返ったかのように美しい表情となっています。

今回のテレビボード(という名のベンチ)の場合、作業から12時間後に触ってみましたが、まだ乾燥が甘く、わずかに指が張り付くような質感でした。
座ってみて衣類にオイルが付くということはありませんが、使用するにはもう少し乾燥させたいところです。
24時間後、だいぶん乾いてはいましたが、指でこすると少し抵抗があり、ごくわずかに湿り気が残っていました。
一週間後には指でこすっても違和感なく乾燥している状態となっていました。

作業完了
ピカピカになって戻ってきました。つい触れてみたくなるような美しさです。
たったこれだけの事ですが、玄関の雰囲気も変わってとても明るくなりました。




後片付け

塗装と拭き取りに使用したウエスは、そのままほったらかしにしておくと自然発火する可能性があります。
水洗いし、水分を含ませたまま捨てましょう。
ウエスの処分

現在登録されている商品はありません。
この記事を書いた人
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)。株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。 退職後、2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造 の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」 という思いから、大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。
2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設

■関連記事

オイル塗り回数ごとの比較記事はこちら

■商品マーク解説

●機能  
テーブルの天板やキャビネットで裏側も化粧仕上げをし、背面が見えてもおかしくない商品。
呼吸する建材。湿度を調節したり有害物質を吸着したり消臭したりします。
その字の通り家具が伸びたり縮んだりして人数の変化などに対応した家具。
植物由来のオイルを塗装に使った家具。木材本来の手触りや風合いが楽しめます。
奥行の内寸が45cm以上ある食器棚。ヘルシオなど奥行があるスチームオーブンも置けるタイプです(オーブンレンジのサイズはご自身でご確認ください)
●ブランド
高野木工は、丈夫で繊細であることはもちろん お客さま自身で自分好みにアレンジする「楽しさ」もお届けしたいと考えています。 決して流行や時代に左右されることなく、 長く愛用できる「普遍的なデザイン」にこだわり、 程よいエッセンスをプラスした上質な家具をめざしています。
職人気質な国、日本。 繊細で豊かな日本の感性をSHIKIなりに解釈し、新しい“かたち”にしてご提案することでお客様に美しさを感じていただきたいと考えます。
特に木材へのこだわりは強く持っています。国産材、アメリカ産材問わず、現地の伐採現場や製材工場に赴き、どう私たちの工場に届くのかまで、自らの目で確かめています。それは、品質を見極めるだけでなく、そこで働く人たちの想いを知り、お互いに良い関係を築くことで、お客様に対して、自信を持って私たちの家具の魅力を伝えることができると考えているからです。
私たち大川家具ドットコムは家具卸から始まり現在は小売りをしています。小売りとしてお客様と接していく中でよりお客様の潜在的な要望を満たす家具を企画したいと思い自社ブランド「Sty」を興しました。これからも別注などでお客様の生の声を聴きつつ既存の家具にない新しい価値を生み出す家具を企画していきます。
●素材  
国内で伐採された木材を使用した家具。杉やヒノキが中心で、山林は適切な管理をしないと洪水や山崩れの原因となります。国産材を積極的に使うことにより山の管理が適切に行われるようになります。
無垢材を薄くスライスした天然木を基材に貼り、天然木の風合いと無垢の弱点の反り割れ防止を両立した素材。
樹をそのまま削りだした贅沢な素材。用途によって1枚そのまま使ったり、数枚接いで使います。

※マークは順次商品に付けるようにしていますが、マーク添付が追いついてない商品もございますので、詳細は商品ページにてご確認お願い致します。