家具の組み方の違い【接合方法での強度の違い】

●家具組み方の違い-良い家具の選び方-

家具は板や棒を組合わせて作られています。
組み合わせるということは必ず接合という作業が必要になります。
この接合の仕方によっても家具の寿命が決まります。

ここでは、かなり大量にある組み方の中から量産家具によく使われているその接合の種類と利点、弱点をお伝えしたいと思います。

私が思う強固なものから順に紹介していきます。また、価格(手間)もだいたい上のものから下に向かってだんだん安くなっていきます。

1.蟻組み

ありの頭みたいな形をしているので、蟻組みと言われます。
ホゾの先端が広がっているので、強固な引張強度があります。
外側から見るとこのような形をしているのでわかりやすいですが、

隠し蟻組みと言って、この形が出ないような作りをしている場合もあります。
隠し蟻組みは極めて手の混んだ組み方ですので、木工作家の作品以外ではほぼ見ないかと思います。

大川家具ドットコム内であり組を使った代表商品はこれになります。


 加賀シリーズ



2,あられ組

接合する板同士を凸凹に加工し、その凸凹を組み合わせる接合方法です。

この凸凹を組み合わせるだけでもゴムハンマーなどを利用し、人力ではなかなか組み立てられないくらいの
密接度ですが、家具の場合更にボンドを付けて接合するので、かなり強固に組み合わされます。

3,ダボ組

ダボという木製のピンを接合する面に差し込んで接合します。

ダボは水分で膨らむので、ボンドの水分でダボ穴の中で膨張し、強固にくっつきます。
ダボ組は差し込む方向によって強度が変わり、引っ張りにはそこまで強くないので、
ダボが引っ張り方向に対して横を向くようにした箱組にするとより強固になります。

箱組と言って引き出しの箱に前板を付けたもの
引っ張り方向に対してヨコにダボが入る。

4,番外編組立家具のネジ止め

組立家具は組み立てた方のスキルレベルが大きく影響するのでなんとも言えませんが、
接合はすべてネジ止めです。
予め組まれた家具は大きなプレス圧がかかる機会も使い組み立てているので、一般的に強固ですが、
組立家具はネジ止めですので、工場で組み立てた家具に比べると軟弱なのは否めません。
また、ネジは緩むようにできていますので、半年に一度毎に締め増しが必要になります。

某北欧家具の組立家具メーカーの家具は引っ越し屋さんに断れるということも聞きます。
利点は、送料が抑えられるので中間でかかる運送費などが低くなります。


上を一覧表にしたものがこれです

  価格 耐久性 強度
蟻組み × ◎  ◎ 
あられ組
ダボ組(箱組)
ダボ組
ネジ止め × ×
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この記事を書いた人
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)。株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。 退職後、2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造 の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」 という思いから、大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。
2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設

■商品マーク解説

●機能  
テーブルの天板やキャビネットで裏側も化粧仕上げをし、背面が見えてもおかしくない商品。
呼吸する建材。湿度を調節したり有害物質を吸着したり消臭したりします。
その字の通り家具が伸びたり縮んだりして人数の変化などに対応した家具。
植物由来のオイルを塗装に使った家具。木材本来の手触りや風合いが楽しめます。
奥行の内寸が45cm以上ある食器棚。ヘルシオなど奥行があるスチームオーブンも置けるタイプです(オーブンレンジのサイズはご自身でご確認ください)
●ブランド
高野木工は、丈夫で繊細であることはもちろん お客さま自身で自分好みにアレンジする「楽しさ」もお届けしたいと考えています。 決して流行や時代に左右されることなく、 長く愛用できる「普遍的なデザイン」にこだわり、 程よいエッセンスをプラスした上質な家具をめざしています。
職人気質な国、日本。 繊細で豊かな日本の感性をSHIKIなりに解釈し、新しい“かたち”にしてご提案することでお客様に美しさを感じていただきたいと考えます。
特に木材へのこだわりは強く持っています。国産材、アメリカ産材問わず、現地の伐採現場や製材工場に赴き、どう私たちの工場に届くのかまで、自らの目で確かめています。それは、品質を見極めるだけでなく、そこで働く人たちの想いを知り、お互いに良い関係を築くことで、お客様に対して、自信を持って私たちの家具の魅力を伝えることができると考えているからです。
私たち大川家具ドットコムは家具卸から始まり現在は小売りをしています。小売りとしてお客様と接していく中でよりお客様の潜在的な要望を満たす家具を企画したいと思い自社ブランド「Sty」を興しました。これからも別注などでお客様の生の声を聴きつつ既存の家具にない新しい価値を生み出す家具を企画していきます。
●素材  
国内で伐採された木材を使用した家具。杉やヒノキが中心で、山林は適切な管理をしないと洪水や山崩れの原因となります。国産材を積極的に使うことにより山の管理が適切に行われるようになります。
無垢材を薄くスライスした天然木を基材に貼り、天然木の風合いと無垢の弱点の反り割れ防止を両立した素材。
樹をそのまま削りだした贅沢な素材。用途によって1枚そのまま使ったり、数枚接いで使います。

※マークは順次商品に付けるようにしていますが、マーク添付が追いついてない商品もございますので、詳細は商品ページにてご確認お願い致します。